どん底

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2010年03月05日

どん底


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マクシム・ゴーリキーの戯曲「どん底 ロシア語では На дне 」の文庫本です。

古本屋さんで1冊100円で買いました。

この本は1977年3月10日に発行された第40刷版です。初版が1936年2月10日2月10日なんで、41年で40刷もしてるんですね。それだけ多くの人に読まれてるんですね。

言葉遣いが古いんで、ちょっと読みにくいですが、登場人物の「台詞」を読んでいくだけなので、すぐ読み終えます。

誰も貧困から抜け出せない、なかなか救いの無い本ですが、考えられさせられる台詞が随所にあります。

心に残った台詞を抜粋して一つご紹介させていただきます

第4幕

サーチン「・・・・(省略)・・・おらにゃあの爺さんがよくわかってら・・・そうよ!爺さんは嘘をついた・・・だがそりゃ、お前たちを憐れに思う思いやりから出た嘘なんだぞ、畜生め!近いものに対する思いやりから嘘をつく人間はいくらもあらあ・・・おら知ってるよ!本で読んだよ!そういう人はみな、実にきれいに、精神をこめて、人の気を引き立てるように嘘をつくんだ!・・・世の中にゃ、人の心を慰める嘘もありゃ、やわらげる嘘もあり・・・労働者の手を圧しつぶすようなひどい仕事を弁護する嘘もありゃ・・・飢え死にしかけてるやつを責め立てる嘘もある・・・おれは嘘のこたよく知ってるよ!気の弱え者や・・・人の汁を吸って生きてるやつにゃ、嘘は必要物だ・・・あるやつらは嘘でもってるし、あるやつらは嘘で包まれている・・・だが---しっかりした人間・・・人を頼りにしない、他人のものをあてにしない人間には、嘘をつく必要は少しもねえ。嘘は---奴隷と君主の宗教だ・・・真実は---自由な人間の神様だ!」

 


 


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